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「東京都で梅毒感染者急増 検査と早期治療が重要」と国立感染症研究所が速報データ公表

2023年5月23日発表の国立感染症研究所の「感染症発生動向調査(速報データ)」によると、今年に入って全国で「梅毒」という性感染症の報告数が5164人に達したことが明らかになり、東京都では急激に感染者数が増加していることが明らかになった。

男女比を見ると、女性の方が感染が増えている傾向にあり、特に20代女性の割合が圧倒的に高いことが分かった。なお、同研究所によると、1995年以降「梅毒」の感染者数は抑えられていたが、新型コロナウイルス以外の感染症で増加しているのが「梅毒」だけといわれている。

「梅毒」とは、性感染症で「梅毒トレポネーマ」という細菌に感染することで発症する。感染機会は性行為が主であり、口腔にしこりがあった場合は、キスで感染してしまうリスクもある。

「梅毒」の症状は第1期から第3期に分かれており、第1期の症状は、感染後1カ月前後で性器や肛門、口などに1cm前後のしこりが出来る。数週間で症状が自然に軽快するので、治ったと思って放置してしまうことがあるが、症状が消えるからといって完治しているわけではないため、後遺症が残る可能性がある。

第2期は、治療をしなければ1~3カ月以上経過すると体全体にバラ疹やぶつぶつが出現する。この時期になると、梅毒菌が一番活発に増殖するため、まだ患者が感染力を持っている状態である。

第3期に入ると全身にゴムのような腫瘍ができ、それが全身に広がり、心不全、脳、骨髄への影響が出る。治療が遅れると後遺症が残り、治療が難しくなることもあるので、早期発見が重要といえる。

「梅毒」の診断には、抗体検査や現在病務にある医療機関の多くが対応しており、都内の保健所や都の検査室でも匿名・無料で検査ができる。治療には、ペニシリン系の抗生物質が用いられ、内服薬を使った治療期間は1カ月前後である。

以上から、「梅毒」は性感染症の一つで、感染機会は性行為が主である。治療方法は抗生物質の内服薬が有効であり、早期発見、早期治療が重要であることが分かった。

定期的な抗体検査も必要であり、周囲のパートナーにも治療の必要があるため、早期の診断と治療が必要である。また、検査や治療については多くの医療機関で対応しているため、円滑な治療を行うことができる。

ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/articles/d1b6334130ccd87bba1f3af6f02f41ab709a3001

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